① 胸椎の痛みとは?まず知っておきたい胸椎の場所と特徴
胸椎はどこにある?背中の真ん中にある12個の骨
「胸椎が痛い」と聞いても、「胸のあたりが痛いの?」と少しわかりづらいですよね。
胸椎は、首にある頚椎と腰にある腰椎の間、いわゆる背中の中央部分に位置しています。胸椎は12個の骨から構成されており、それぞれが肋骨とつながっているのが特徴です。日本整形外科学会でも、胸椎は頚椎と腰椎の間にあり、12対の肋骨と連続していると説明されています。
では、背中の真ん中が痛ければ「胸椎そのものが悪い」と考えてよいのでしょうか。
実は、そうとは限りません。胸椎の周辺には筋肉や靭帯、関節、神経、肋骨などさまざまな組織があります。そのため、姿勢や体の動かし方などによって周囲に負担がかかり、痛みとして感じることもあると言われています。参考記事でも、背中の痛みは痛む場所や痛み方によって原因が異なると紹介されています。
「背骨のあたりが痛いから、骨に問題がある」と決めつけず、痛みが出たきっかけや動作との関係も確認しておくことが大切です。
引用元: リハサク「背中や背骨が痛いのはなぜ?」
胸椎が痛むとどんな症状が出る?
胸椎周辺の痛みといっても、感じ方は人によってさまざまです。
「背中の真ん中がズキッとする」「重だるい感じがする」「肩甲骨の間が張る」など、痛みや違和感として現れることがあります。また、体をひねったり、反ったり、前かがみになったりしたときに痛みが強くなるケースもあるようです。
たとえば、「デスクワークをしていると背中がつらくなる」「振り向いた瞬間に背中が痛くなった」という場合は、姿勢や動作との関係を確認してみるとよいでしょう。
一方で、深呼吸や咳をしたときに痛みが変化することもあります。さらに、神経が関係する場合には、背中だけでなく胸部などへ痛みが広がったり、しびれを伴ったりする可能性も考えられます。胸椎の疾患には椎間板ヘルニアなどもあり、症状によっては背中の痛み以外の症状が現れることもあるとされています。
「痛い場所」だけを見るのではなく、いつ痛むのか、どんな動作で変化するのか、ほかに症状があるのかまで確認することがポイントです。
「胸椎の痛み」と「胸の痛み」は違う?
「胸椎」という言葉に「胸」が入っているため、胸の前側が痛むことと混同してしまう人もいるかもしれません。
胸椎はあくまで背中側にある脊椎の一部です。そのため、「胸椎の痛み」と「胸の痛み」は基本的に同じものではありません。
ただし、背中の痛みだからといって、必ず筋肉や背骨が原因とは限らない点には注意が必要です。胸や背中の痛みに加えて、息苦しさ、胸の圧迫感、動悸などがある場合には、心臓や呼吸器など別の原因が関係している可能性も考えられます。日本循環器学会でも、循環器疾患では胸の苦しさや痛み、息切れなどが症状として現れる場合があるとされています。
「背中が痛いから姿勢のせいだろう」と自己判断せず、痛みの場所だけでなく、痛み方や一緒に出ている症状にも目を向けてみましょう。
引用元:日本整形外科学会「胸椎(せなか)の症状一覧」
引用元:日本循環器学会「心不全の症状」
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