② 六十肩になる原因とは?なぜ肩が痛くなるのか
「年齢のせいだから仕方ないのかな……」と六十肩の痛みを我慢している方もいるかもしれません。しかし、六十肩は単純に年齢だけが原因というわけではなく、肩関節周辺の組織の変化や生活習慣など、さまざまな要因が関係していると言われています。
肩は、腕を自由に動かすために多くの筋肉や腱、関節包などが関わる複雑な部分です。そのため、少しずつ負担が積み重なることで、痛みや動かしづらさにつながる場合があります。
では、具体的にどのような変化が肩に起こるのでしょうか。ここでは、六十肩の主な原因として考えられているものを詳しく解説します。
肩関節周辺の組織に炎症や癒着が起こる
六十肩の原因として、肩関節を包んでいる関節包や周辺組織に炎症が起こることが関係していると言われています。
肩関節の周囲で炎症が起こると、痛みを感じやすくなり、今までスムーズにできていた腕の動きが制限される場合があります。
また、炎症が落ち着いたあとに、関節周辺の組織が硬くなったり、動きが悪くなったりすることがあります。この状態になると「肩が固まったように感じる」「凍ったように動かない」と表現されることもあります。
例えば、
「髪をとかそうとして腕が上がらない」
「背中に手を回せなくなった」
といった日常動作の制限が出ることも少なくありません。
ただし、肩の痛みや動きの制限は六十肩以外の原因でも起こる可能性があります。そのため、症状だけで判断せず、気になる場合は専門家へ相談することが大切です。
引用元:日本整形外科学会「肩関節周囲炎(五十肩)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
加齢による肩周辺の変化が関係する
六十肩は、加齢による肩周辺の変化も関係していると言われています。
年齢を重ねると、筋肉や腱の柔軟性が低下したり、肩関節を動かす機会が少なくなったりすることがあります。その結果、以前より肩が動かしづらく感じる場合があります。
また、長時間のデスクワークやスマートフォンを見る姿勢など、日頃の姿勢習慣も肩周辺へ負担をかける要因のひとつです。
「昔より体を動かす時間が減った」
「肩や背中が丸まった姿勢で過ごすことが多い」
という方は、知らないうちに肩周辺の筋肉へ負担が蓄積している可能性があります。
もちろん、年齢を重ねたから必ず六十肩になるわけではありません。しかし、筋肉や関節の変化に合わせて、適度に肩を動かす習慣を取り入れることは大切だと言われています。
六十肩になりやすい人の特徴
六十肩は、誰にでも起こる可能性がありますが、いくつか関係しやすい特徴があると言われています。
例えば、
・普段あまり肩を動かさない
・運動不足で体を動かす機会が少ない
・猫背など姿勢が崩れている
・長時間同じ姿勢で過ごすことが多い
といった方は、肩周辺の筋肉や関節へ負担がかかりやすくなる場合があります。
また、糖尿病など特定の疾患がある方は、肩関節周囲炎との関連が指摘されることもあります。
「肩が痛いけれど年齢のせいだろう」とそのままにせず、普段の生活習慣を見直してみることも大切です。肩に負担をかけない姿勢を意識したり、無理のない範囲で体を動かしたりすることが、肩の状態を維持するためのポイントになると言われています。
引用元:くまのみ整骨院「五十肩の原因や症状について」
https://kumanomi-seikotu.com/blog/3838/
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③ 六十肩の症状は3つの時期で変化する
「六十肩になったら、ずっと同じように痛みが続くの?」と不安に感じる方もいるかもしれません。
六十肩は、症状の経過によって大きく3つの時期に分けて考えられることが多いと言われています。具体的には、痛みが強く出やすい「急性期(炎症期)」、肩の動かしづらさが目立つ「拘縮期」、そして少しずつ動きが戻っていく「回復期」です。
時期によって肩の状態や適した対応が異なるため、「痛いから無理に動かす」「動かさないほうがいい」と自己判断せず、現在の症状に合わせたケアを行うことが大切です。
急性期(炎症期):強い痛みが出やすい時期
六十肩の初期では、肩周辺に炎症が起こることで、強い痛みを感じやすい時期があると言われています。
「腕を動かした瞬間にズキッと痛む」
「何もしていないのに肩がうずく」
「夜になると痛みで目が覚める」
このような症状が出る場合があります。
特に夜間痛は、六十肩で悩む方からよく聞かれる症状のひとつです。寝ている姿勢によって肩へ負担がかかったり、痛みを感じやすくなったりする場合があります。
この時期に「早く動かしたほうがいい」と考えて、痛みを我慢した強いストレッチを行うと、肩へ負担をかける可能性があります。痛みが強い場合は、無理な動きを避けながら様子を見ることが大切です。
引用元:日本整形外科学会「肩関節周囲炎(五十肩)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
拘縮期:痛みより肩の動かしづらさが目立つ時期
急性期を過ぎると、強い痛みは少しずつ落ち着いてくる一方で、肩の動かしづらさが気になる時期に入ると言われています。
この時期によくある悩みとして、
・腕を上まで上げられない
・背中に手を回せない
・肩周辺が固まったように感じる
といった症状があります。
例えば、洋服を着るときに袖へ腕を通しづらかったり、背中のファスナーに手が届かなかったりするなど、普段何気なく行っていた動作が負担になることがあります。
「痛みが減ったから大丈夫」と思っていても、肩関節の動きが十分に戻っていないケースもあります。そのため、症状に合わせて少しずつ肩を動かしていくことが重要だと言われています。
回復期:少しずつ肩の動きが戻る時期
回復期になると、肩の痛みが落ち着き、少しずつ動かせる範囲が広がっていく時期と言われています。
「以前より腕が上げやすくなった」
「着替えが少し楽になった」
など、日常生活の中で変化を感じる方もいます。
ただし、痛みが減ったからといって急に強い運動やストレッチを行うことはおすすめできません。肩周辺の状態を確認しながら、無理のない範囲で運動やケアを取り入れることが大切です。
六十肩は、時間の経過とともに症状が変化する場合があります。「早く改善したい」という気持ちは自然ですが、焦らず肩の状態に合わせて対応していくことが重要です。
引用元:くまのみ整骨院「五十肩の症状や改善方法について」
https://kumanomi-seikotu.com/blog/3838/
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④ 六十肩を改善するための対処法と自宅ケア
「六十肩になったら、動かしたほうがいいの?それとも安静にしたほうがいいの?」と迷う方は少なくありません。
六十肩は、症状が出ている時期によって適した対応が異なると言われています。痛みが強い時期に無理をすると肩へ負担をかける可能性がありますが、反対に長期間まったく動かさないことで肩の動きが悪くなる場合もあります。
大切なのは、現在の肩の状態を確認しながら、無理のない範囲でケアを続けることです。ここでは、自宅で取り入れやすい六十肩への対処法について紹介します。
痛みが強い時期は無理に動かさない
六十肩で強い痛みを感じる時期は、肩周辺に炎症が起きている可能性があると言われています。
「早く改善したいから頑張って動かそう」と考えてしまう方もいますが、痛みを我慢したストレッチや無理な運動は、肩へ負担をかけることがあります。
この時期は、
・痛みが出る動きをなるべく避ける
・重い荷物を無理に持たない
・着替えなど肩を使う動作をゆっくり行う
など、日常生活の中で肩への負担を減らす工夫が大切です。
ただし、痛みがあるからといって長期間まったく肩を動かさない状態が続くと、肩関節の動きが制限される場合もあります。痛みの程度を見ながら、適切なタイミングでケアを取り入れることがおすすめです。
肩が動かしやすくなったら軽いストレッチを行う
強い痛みが落ち着いてきたら、肩関節の動きを維持するために、無理のない範囲で軽い運動やストレッチを取り入れることが大切と言われています。
例えば、壁を使った運動では、指を壁に沿わせながら少しずつ腕を上げていくことで、肩の動きをサポートできます。
ポイントは「痛みを我慢しないこと」です。
「少し伸びている感じがする」程度であれば問題ない場合がありますが、強い痛みが出る場合は中止しましょう。
また、ストレッチの方法や始めるタイミングは、肩の状態によって異なります。自己流で無理に行うよりも、自分の症状に合った方法を確認することが重要です。
温める・冷やすは症状の時期で使い分ける
六十肩では「温めたほうがいいの?冷やしたほうがいいの?」と悩む方も多くいます。
急に痛みが強くなった場合や、肩に熱っぽさを感じる場合は、炎症への配慮が必要になることがあります。一方で、慢性的な肩のこわばりや動かしづらさが気になる場合は、温めることで血流を促し、肩周辺が動かしやすく感じることもあると言われています。
ただし、すべての方に同じ方法が合うとは限りません。
「温めると楽になる」
「冷やすと痛みが落ち着く」
など、自分の症状の変化を確認しながら取り入れることが大切です。
引用元:日本整形外科学会「肩関節周囲炎(五十肩)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
六十肩でやってはいけないこと
六十肩を早く改善したい気持ちから、自己流で頑張りすぎてしまう方もいます。しかし、以下のような行動は肩へ負担をかける可能性があります。
・痛みを我慢した強いストレッチ
・急に負荷をかける筋トレ
・痛い部分への強いマッサージ
・長期間まったく肩を動かさないこと
特に「痛いけれど動かせば良くなるはず」と無理をすることは注意が必要です。
六十肩は、症状の時期によって必要なケアが変わると言われています。痛みが強い時期は負担を減らし、動かせる状態になってきたら少しずつ肩の動きを取り戻していくことが大切です。
引用元:くまのみ整骨院「五十肩の改善方法やセルフケアについて」
https://kumanomi-seikotu.com/blog/3838/
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⑤ 六十肩が改善しない場合は医療機関へ相談を
「六十肩だと思って様子を見ているけれど、なかなか痛みが減らない……」
「このまま放置しても大丈夫なのかな?」
このように不安を感じる方もいるのではないでしょうか。
六十肩は時間の経過とともに症状が変化していくことが多いと言われていますが、すべての肩の痛みが六十肩とは限りません。なかには、腱板損傷など別の原因が関係している場合もあります。
そのため、痛みが長く続く場合や日常生活に支障が出ている場合は、自己判断せず専門家へ相談することが大切です。
早めに来院したほうがよい症状
六十肩では、肩の痛みや動かしづらさが出ることがあります。しかし、以下のような症状がある場合は、早めに整形外科などへ相談することがおすすめです。
・強い痛みが長期間続いている
・夜も眠れないほど肩が痛む
・腕をほとんど動かせない
・手や腕にしびれがある
・力が入りにくい
・転倒やケガをしたあとから痛みが続いている
特に、突然強い痛みが出た場合や、肩だけではなく腕や手にも症状がある場合は、六十肩以外の原因が隠れている可能性も考えられます。
「年齢によるものだから仕方ない」と我慢してしまう方もいますが、原因を確認することで適切な対応につながる場合があります。
六十肩は何科を受診すればいい?
六十肩のような肩の痛みがある場合、基本的には整形外科への相談がおすすめです。
整形外科では、肩の動きや痛みの場所を確認し、必要に応じて画像検査などを行うことで、他の疾患との違いを確認すると言われています。
例えば、肩の痛みが出る原因には、
・肩関節周囲炎
・腱板損傷
・石灰沈着性腱板炎
・首からくる神経の症状
など、さまざまなものがあります。
「肩が痛いから六十肩」と決めつけず、自分の症状に合った対応をすることが重要です。
引用元:日本整形外科学会「肩関節周囲炎(五十肩)」
https://www.joa.or.jp/public/sick/condition/frozen_shoulder.html
整骨院・鍼灸院でできるサポート
六十肩では、整骨院や鍼灸院で肩周辺の筋肉や姿勢に対するアプローチを受ける方もいます。
例えば、
・肩周辺の筋肉の緊張をやわらげる施術
・姿勢や体の使い方へのアドバイス
・肩関節の動きをサポートするケア
などを通じて、日常生活での負担軽減を目指すことがあります。
ただし、強い痛みがある場合や原因がはっきりしない場合は、まず医療機関で状態を確認することが大切です。そのうえで、整骨院や鍼灸院をセルフケアや体のメンテナンスの一つとして活用するという考え方もあります。
「少し肩が動かしづらいだけだから大丈夫」と放置せず、自分の症状に合わせた方法を選ぶことが、肩の状態を整えるためのポイントになります。
引用元:くまのみ整骨院「五十肩の原因・症状・改善方法について」
https://kumanomi-seikotu.com/blog/3838/
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